グランエスプリ

 模型工房YOUKIさんのブログの「復興ミーティング」で、ある黄色い機体の写真が私の目を引きました。あっこれ、グランエスプリじゃないの!それもぴっかぴか!
 有名なグランエスプリ(GRAND ESPRIT)は、私がラジコンを始めたときにはすでに「伝説」になっていて、知っていたのは「エアトロニクス社のポットエンドブームでV尾翼の古~いキット」ということだけ、ホンモノ(mpx*0*0機)を見たのはつい数年前、他の同型機はこれまで写真も見たことありません。大昔のキットなのでずんぐりむっくりかなと思っていたのですが、ハイアスペクトの機体は2011年現在でもかなりカッコいい。
 
イメージ 1
2005東京サーマルで (mpx*0*0機)
古川喜平さんの好んだカラーリング
主翼はトランスパレントのオレンジとイエロー(上下別色)
古川班長に敬意を表してこのカラーリングにしたそうです
 
以下、スルガヤ テクニカル リポート No.41 (ラジコン技術 昭和53年1月掲載分)の写しです。原本は スルガヤ店主 故・古川喜平氏より譲って頂いたものです。 
 
スルガヤ テクニカル リポート No.41
(内外のグライダーキットの精密データーおよび資料を毎月掲載します。)
"グランエスプリ" (米・コックスエアトロニクス社)
翼      長:3,400㎜
翼      玄:230~160㎜
主 翼 面 積:71d㎡
重      量:1,700~2,000g
翼   荷   重:1,900gとして26.7d㎡/g
縦   横   比:16.6:1
翼      型:E385(平底型)
翼   厚    比:10%
機      長:1,330㎜
尾 翼 面 積:13d㎡(Ⅴ尾翼展開)
受  信  装  置:エレボン・スボイラー3ch
 今年南アフリカで、第1回RCグライダー世界選手権大会が開催されてから、日本や外国で急速に、マルチタスク競技用とその機体が注目され始めました。
 このグランエスプリが、5年も前にすでにマルチタスク競技用に最適として、発売されていたことはずい分グライダーに対する考え方が進歩していたものだと感心させられます。
 けれどもその当時は、今考えてみれば一般的水準が低かったのと、ただ滞空だけを考えていればよかったので、軽量中型機のほうがむしろ有利で、正直なところ少々もてあまし気味だったことは事実です。
 しかし現在では、飛行水準の進歩や出発方法の改善と共に、本機のよさが再認識されて、再度人気は上昇中と云うところです。
 日本選手権や、グライダー協会のF3B大会、世界選手権大会でもグランエスプリが常に上位入賞していることもその裏付けとなっています。
 最新の高翼荷重、薄翼、可変翼型の新傾向の機体に比べれば、本機はむしろおだやかな中間的な機体とも云えます。滞空性能も非常によく、そろそろマルチタスクでもやって見ようかとお考えの方々に、ぜひともおすすめしたい機体です。
 (キット内容) 胴体前半部は合板、バルサ、後部はグラスファイバー製、Ⅴ尾翼用ミキサー、可変フック付、主翼リブは機械カット、スボイラー他すべてのリンケージ部品付きで最高品質のキットです。
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●国産、輸入各種グライダーキット ●電動プレンシステム 
●スボイラー、レリーズブルフック等各種在庫豊富
ヨーロッパスタイルの代表的競技機、アルゲブラ100(英国製)近日入荷。
※地方発送いたします。 ●お問い合わせは電話に限りお受け致します。
地下鉄東西線:神楽坂下車・神楽坂方向へ徒歩100m。国電飯田橋下車徒歩5分。◎毎日曜休業。
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