MNTFC F5J競技会

MNTFC F5J競技会  
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中條選手と助手をつとめる川村選手、後方は大高選手と助手の永井選手
優勝した大高選手の機体はスープラ、美しい蛍光オレンジの機体です。写真を撮りましたが、失敗しました。

  恒例となったMNTFC F5J競技会が平成26年12月14日、埼玉県川島町・荒川河川敷のMNTFC専用飛行場で行われました。本競技も市民権を得てきて、今回は2クラスのべ29名のエントリーがありました。数日前より日本列島に寒波襲来とメディアが伝えてきましたが、当日はやや冷え込みましたが晴天にめぐまれ、時折やや強い風が吹くものの基本的に平穏な天候で、全競技が無事に行われました。競技内容は下記の通り。

<F5Jクラス>
予選 10分MAX : 16名を3グループに分け、4ラウンド
決勝 15分MAX : 決勝進出者7名で2ラウンド

 F5Jクラス決勝は、日没間際で夕日のかげっていく中で5分の休憩をはさんで2ラウンド行われました。広い空域ながらほぼ無風でリッジも期待できずアーベントを頼りに15分滞空を目指しますが、2ラウンドともMAX達成はありませんでした。第1ラウンドは住吉哲朗選手がメイン集団よりやや東よりの空域で粘り1人勝ち。第2ラウンド、住吉選手は上昇途中でリポの著しいパワーダウンで脱落、弱い北西風利用の土手ソアで時間を稼ぐ機が多い中、大高均選手は夕日より南側の遠い空域を「無駄な舵を打たない」作戦でゆっくり北へ。永井茂樹選手も同様の作戦。南浩一選手は軽量機アバで夕日の眩しさに耐え、土手ソア作戦。第1ラウンドの順位は発表されませんが、大高選手は第1ラウンドはF5J高度230mだったため90秒程度のハンデが予想されます。他の選手より1分余計に飛ぼうと自らに課し、忍耐の静穏飛行。やはり、土手ソアには西風は弱すぎたのか、大高・永井の煩悩を排した選択が成功したようでこの二人が最後まで飛んでいました。先に土手を越えて着陸進入に入ったのは永井機、この時大高機はまだ土手の西側でした。滞空時間は大高機が約40秒プラスです。
        
<F5J2000クラス>
予選 10分MAX : 13名を2グループに分け、4ラウンド
決勝 15分MAX : 決勝進出者7名で1ラウンド

 F5J決勝に先立って、F5J2000クラスの決勝が行われました。透明フィルムで様々にカラーリングされた2M機が青空に向かっていっせいに発航するとなかなか華やかです。ただ、カメラに収めようとするには広範囲なのでちょっと無理。オープンクラス機に比べて半分近いサイズなので200m上がるとかなりちいさいのですが、巡航速度も低いので遠くへは行かず、ギャラリーとして見ていても解りやすいですね。決勝へ出た仲間の機体も色で区別できるのでなかなかおもしろい。すべての機体が翼面荷重20g/dm*2以下の軽量機です。パイロットの腕もあいまって、よくこの条件でサーマルハントできるなあと感心させられます。
 予選トップの大川辰則選手、F5J World Cup Japanで2000クラスの勝者です。本命かと思っていましたが、このクラスの決勝は1ラウンド、一発勝負です。フィールドからいつの間にか大川選手が退場、ふたりの選手が残っています。土手上を見れば西側で2機が粘っています、どちらも同じ位の高度です。そろそろ着陸を考えなければなりません。1機が先行し、もう1機はしばらくガマンしての着陸進入でした。最後の着陸が勝ちかと考えるところですが、そう簡単ではないのです。
 
 FAI高度、滞空時間、着陸ボーナス点より得点を計算、複数ラウンドの場合は千分率を合計し順位が決まります。そのため、計時長が計算を終わるまで勝者は分かりません。選手たちが順位を知るのは表彰式となります。これまでの滞空競技に比べてFAI高度という得点要素が増えたので、勝ちそうな人はちょっとドキドキですね。

   <成績>
  F5Jクラス
  優勝 大高 均 選手
  2位  永井 茂樹 選手
  3位  南 浩一 選手 

  F5J2000クラス
  優勝 橋本 伸夫 選手
  2位  大友 育夫 選手
  3位  中條 延幸 選手

優勝入賞の皆さん、おめでとうございます。
競技委員長・中條延幸さん、競技進行・山内 一睦(やまのうち かずのぶ)さん、計時長・秋山 豊さん、小野 陽一郎さん、ジャッジのみなさん、後援のRC電動機委員会のみなさん、ありがとうございました。
主催MNTFCの梶川会長、会員のみなさん、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。


 私も参加したので、仲間に「私はこうやって戦った」とブログを書け!と言われましたが、戦ったという成績ではないので一言、「調整のとれたグライダーで飛べ!」というか、飛びたい。ソアリング・ブックにある「競技に負ける10の方法」みたいのだったら思いつくかもしれないので、考えておきます。