PARAGON

 キャッスルリンクについては、エアクラフトさんのHPに載っているようです。
 
東京サーマル用のラダー機 PARAGON(パラゴン)
バルサキットです。主翼中央部のみ補強のため改造しました。
購入は、10年ほど前、「アサミ」さんで。そのころ、NSP(Northeast Sailplane Products)で発売してたものだったと思います。3年前の東京サーマル当日の朝、手投げで初飛行、そのまま競技に出ました。成績は真ん中くらい、でもよく飛びました。以後3.4回、大会に出てます。けっこう、マックス近く飛びます。
オールドバザドのソアリングブックには「また現在でも微風時には優れた性能を見せるエド・スロボットの”パラゴン”」と出てますね。
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「スルガヤ」さんも評価していたようです。
以下、スルガヤ テクニカル リポート No.33 (ラジコン技術 昭和52年3月掲載分)の写しです。原本は スルガヤ店主 故・古川喜平氏より譲って頂いたものです。 
 
 
スルガヤ テクニカル リポート No.33
(内外のグライダーキットの精密データーおよび資料を毎月掲載します。)
"パラゴン" (米・ピアースエアロ社)
翼      長:3,020㎜
翼      玄:254~165㎜
主 翼 面 積:69.22d㎡
重      量:1,360g
翼   荷   重:19.6d㎡/g
縦   横   比:13:1
翼      型:12.6%フラットボトム
機      長:1,280㎜
水平尾翼面積:9.2d㎡
2サーボ 使用 :ラダー、エレベーター
 平地での滞空競技の盛んなアメリカで競技用の機体の最近の傾向として、軽量、大翼面積の機体が大会で何時も上位をしめ、このような機体が続々と設計され、キット化されています。このパラゴンもその一つで、ウインドリフターやセールエアー、オリンピックⅡ等も同様な設計思想の機体です。
 大きな主翼面積を得るためには、翼玄を増大させるのが最も効果的ですが、これはまた、レイノルズ数を向上させるための効果もあります。試みに、翼荷重20、揚力係数0.9として、秒速6メートルとした場合を比較計算して見ますと、平均玄200ミリの場合のレイノルズ数は約84,000、250ミリの場合は105,000となります。
 本機の翼型のような厚翼の場合のクリチカル・レイノルズ数(寸法効果により翼型性能が急に悪くなり始める点)が、約100,000ぐらいと考えられるので、レイノルズ数の点では、まあまあです。また、誘導抗力の点から見ても縦横比13は最適値のようです。(M.T.B.E.193の項を参考としました。)更に大きな特色として、従来主翼構造の常識とされていた主翼前縁部の翼型(プランク)が、省略されていることで、主桁は上面に出っ張り、しかも桁から前縁材の間に3本も角材が通っています。当然リブとリブの間の断面は、曲線とは程遠い感じですが、これは今まで一番悪い構造とされてきました。しかし、実験的には、特別に悪影響もなく、前述のように高性能と言われる実績を持つ機体が、皆採用しているところを見ると、実証的に高く評価されているものと思われます。前縁付近の一種の乱流装置として働き、実機に較べてレイノルズ数の非常に低い模型の場合、かえって良結果を得ているのかもしれません。パラゴンは無風時や上昇気流の無い時に威力を発揮します。強風でもバラストが積み易いので、風速に応じて楽に調節出来ます。実戦的、実用的で、キット内容も良く、注目に値する機体です。
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