遊び場所が減ってきたような気がする。



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「遊び場所が減ってきたような気がする」

 一番近くの遊び場所に「危険なので禁止」の看板が立ってしまった。それからは遊びに来る人も減って、今は雑草が伸び放題になっている。以前は草刈りをしてくれる人もいたのだけれど。看板が立った原因は、たぶん、心ない人の他人に迷惑をかけるような遊び方だったのだろうと思っている。ぼくは、そういう人を見ると何気なく注意はするのだけれど、そういう人に限って聞く耳を持っていなかったり、自分が見えていなかったりする。その場所専用に小さいファンフライを用意したけどあまり飛ばしていない。                

 心ない人のせいである島の伝統ある場所も、最近閉鎖されてしまった。40年くらい前から大会があったような場所である。民家の屋根に降りてしまった機体を回収するために家主に断りなく屋根に上ったらしい。それも何回も。日頃、みんなでやっている整備や草刈りにも来ない、他にもいい場所はいくらでも知っている、というのが言い分だ。

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 地主の工事の都合で看板が立ったところも2か所知ってる。ひとつは一番上の写真のところ。両方ともメジャーでこの先どうなるか心配だ。地主とは、ざっくばらんに言うと国及び地方公共団体なのだが、ここで仕事をしている人達は苦情にたいへん留意する。一番近くの遊び場所も実は「危険なので禁止」ではなく、何か苦情があったのだと思う。担当者は本当に危険だと考えていなくても、申し立てがあれば危険を未然に防ぐためとして、看板を設置するのだ。

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 ある平日、誰もいない河原のグランドの端で1人で300gのモーターグライダーを飛ばしていたら、ある男のランナーが絡んできた。ぼくのグライダーは100mくらい上空にあり目が離せないのだけれど、彼はぼくの周りをぐるぐる回りながら「ラジコンは禁止だ、看板見ただろ、知ってるだろ」と騒ぎ出した。「わかった、降ろすよ、降ろすから騒がないで」と言っても、以前に複数のRCファンがオレの言うことを無視したとか、だから日本はダメなんだとかうるさくて敵わない。この男は真っ黒に日焼けしていて、両手に大きめの鉄アレイを持って振りながら小刻みに足踏みをしている。ぼくが機体を下してもずっと騒いでいる。ちょうど国土交通省の見回りの人がカブに乗ってやってきたので、この人に頼んで変人には引き取ってもらった。で、ついでなのでこの役人と話した。ぼくは悪いことはしていないと。役人もマニアの心情は良く理解していてくれていた。ただ、最後に「苦情が出ないようにやって欲しい。苦情を言われたらすぐにやめてください」とはっきり言った。

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 大きな遊び場に工事が入るということで心配なのは、工事がぼくらマニアのことなど全く考慮しないで(もともと考慮されていないだろうし)、粛々と行われていって、工事が終わった時にはいつの間にか遊び場が失われてしまうことだ。
スムーズな工事の進捗のためには、どこからも、全くのお門違いであっても、苦情・反対意見が出ないことが好ましい。毎週末に熱心なマニアが集って遊んでいれば工事業者には「彼らには配慮して。苦情の出ないようにしてね」と指示を出しているのではないか。工事自体は、ぼくらには歓迎できないかも知れないが、法律的に全く正しいのだろうから完成してしまったらどうしようもない。
 だけど、工事前・工事中だったら何らかの情状酌量や遊びの既得権とか、もっと言うと河川敷行政に対する期待権の侵害とか難癖をいくらでも考えて、この際「やられたら倍返し」とか「やられなくてもやりかえす」ということでリーガル・ハイも良いのではないだろうか。




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