スーパークエスター

 
 初めての大会
 
 会社の帰りにスルガヤさんに行って、今作っているのは難しいから良いのありませんかと聞くと、古川さんが店の奥から引っ張り出してきたのがスーパークエスターでした。まだラジコンを始めて3年目で、グライダーをやりたかったけど飛ばす場所も知り合いもほとんどなく、早朝のグランドでひとりで飛ばしていた頃です。
 スルガヤさんに勧められて大会に出ることにしたんだと思いますが、よく憶えていません。とにかく大会にエントリーして、機体はスーパークエスターに決めました。
 大会当日、飛行場に着くと仲間うちの雰囲気が漂っていてなんだか肩身が狭く、それでも競技前の説明会で「すいません、大会出るの初めてです」と(言えと古川さんに言われていたので)手をあげて発言したのでした。そんなわけで、ホストクラブのF橋さんが面倒を見てくれました。風が強く機体はかなり風に流されましたが、F橋さんがOK OKとアドバイスしてくれていたので、パニックにはなりませんでした。朝、「風、強いからバラストたくさん積んだほうがいいよ」声をかけてくれたのは、たぶんK太刀さんだったと思います。後から写真か何かで名前を知りました。20年以上前です、ご本人は絶対憶えていないでしょう。
 この大会、「東京サーマル」も今年で34回。今は「古川喜平メモリアル」と冠した大会となっています。
 
大会の案内は、上里模型グライダー協会のホームページに
 
 
イメージ 1
SlopeHunterとスーパークエスター
 
 
以下、スルガヤ テクニカル リポート No.19 (ラジコン技術 1975年7月号掲載分)の写しです。原本は スルガヤ店主 故・古川喜平氏より譲って頂いたものです。 
 
スルガヤ テクニカル リポート No.19
(内外のグライダーキットの精密データーおよび資料を毎月掲載します。)
〝スーパークエスター〝 (米・エアトロニクス社)
■サーマル用小型高性能機
翼幅・・・・・・・・・・2,008
翼弦・・・・・・・・・・170
主翼面積・・・・・・32d㎡(翼端テーパーの場合)
縦横比・・・・・・・・12.61(翼端テーパーの場合)
翼型・・・・・・・・・・エップラー385 平底型
最大翼厚比・・・・10.5
重量・・・・・・・・・・570680
翼荷重・・・・・・・・17.821.2d/
尾翼面積・・・・・・4.4d
尾翼容積・・・・・・0.44
2サーボ使用・・ラダー及びエレベーター
  製作が容易で、しかもよく飛ぶので入門用または無風用として、非常に好評を得ているクエスターの性能向上型が、本機です。平地からハイスタートでグライダーを出発させるとき、いかに高度を獲得するかによって、そのフライトが成功であったか、否か、が決まります。ハイスタートのテクニックの上手、へた、によることも勿論ですが、機体の上昇性能の良、否によっても重大な影響を受けます。風のあるときは、どの機体でもよく上昇するので、その差はあまり目立ちませんが、弱風又は無風のときには重く、大きく、上昇性の悪い機体ではいかに名手でもまったくお手上げです。大型でも、弱風でよく上昇する機体もまれにはありますが、揚抗比によるものか、翼型か、これは今研究中ですが、一般的には小さく、軽い機体ほど良く上昇します。空気が重く、沈んだときをデッドエアー又はカルムエアーと云いますが、そのような時もスーパークエスターは高性能を発揮します。
  〔キット内容〕・・・主翼は二分割、4φカンザシ、同弦のリブを整形して翼端テーパー、二重上半角とするのが標準で、矩形翼又は中央上半角のいずれでも製作できます。主翼以外はクエスターとすべて同じなのでリポート№8をご参照ください。又、片翼30㎜ずつ延長すれば、A級として競技に参加できます。
・ お問い合わせは電話に限りお受け致します。
―― ―― ―― ―― ―― ―― ―― ―― ―― ―― ―― ――
▲グライダー専門店▲  内外の有名グライダー多種揃えてあります。電話にてお問い合わせください。 ・地方発送致します。 ・ハイスタートの出発から飛行までの8ミリを店頭にて、お見せしています。
―― ―― ―― ―― ―― ―― ―― ―― ―― ―― ―― ――
日本RCグライダー協会、年会費、新入会代理 致します。
地下鉄東西線:神楽坂下車・神楽坂方向へ徒歩100m。国電飯田橋下車徒歩5分。◎毎日曜休業。
スルガヤ 
新宿区神楽坂6-64 (03)260-4343  162