F3B競技について

F3B上里カップ 2013/02/17
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F3B上里カップ 2013/02/17


 昨日のコメントありがとうございました。
 僭越ながら、1000点について大雑把に説明させて頂きます。
 全員同時に飛ばせないほどの大人数でRCグライダー競技をする時、上昇気流等の条件が成績に大きく影響し不公平になってしまいます。そのため、少人数にグループ分けして同時飛行し、グループ毎に成績を計算して公平性を保ちます。1000点はグループで1位の人に与えられる得点です。10分Maxで10分飛んだ人を1000点とすると5分の人は500点。違うグループで8分が1番で1000点だと5分は625点。下降気流中にスタートしたグループのトップが4分しか飛べなくても1000点、2分の人でも500点。こんな感じです。この計算方法をグループスコアリングと言います。

ついでに、F3B競技について
同じグライダーで下記の3つの課題について競います。

滞  空 (タスクA)
距  離 (タスクB)
スピード (タスクC)

タスクA 10分きっかり滞空し(10分Max)、決められた地点(定点)に着陸することが課題。最大8名を1グループとする。10分を超えても足りなくても減点される。上手な人は秒単位メートル単位の成績です。

タスクB 4分間で決められた150mを何度も往復し、長距離飛行が課題。最大5名を1グループとする。グライダーは静かに飛ぶが、助手がエキサイトしてくるので大騒ぎになりやすい。でも強いチームは、それは静かなものです。

タスクC 決められた150mを2往復し短時間の飛行(スピード)が課題。全員を1グループとする。得点差が付きやすいため、ここ一発の勝負も可能。助手の合図でターンすることが多く助手の力量も問われる。

※「決められた150m」とは点と点で結んだ150mではなく、150m離れた平行する面と面の間

1回の飛行で1タスクです。曳航(普通は電動ウインチ使用)して高度獲得します。
各タスク1回で1ラウンドとし、複数ラウンド行って競います。
 
 競技人口は少ないかも知れませんが、グライダーの日本選手権で予選があるのはF3Bだけです。ウインチの運用、サーマル等の状況判断、150mの目測、時間の把握等、助手の果たす役割が大きく、個人競技でありながらチームワークが肝要と言われます。機体はF3B専用機です。ウインチ曳航でグライダーを強く引っ張り、その勢いで離脱後も上昇させるため、かなりの強度が必要です。また、滞空とスピードという相反する性能を満足させるため、滞空専用機とは異なった設計となっています。スピードを出した時は風切音がしてけっこうな迫力です。滞空も興味深いものがあり、飛ばしている人のウデの善し悪しが見ていて良く分かります。
 ただのラジコン競技と言ってしまえばそれまでですが、年々新しい機体が登場するし、世界選手権で日本選手が活躍するとたいへん嬉しいものがあります。

 ラジコン技術の今月号(1013/3月号)、昨年のF3B日本選手権の記事で、宮川良男さんがルール等を上手に説明しています。
 またF3B大好き!!! Flight Logに、昨日のF3B上里カップの様子と成績表が掲載されています、クリックでジャンプします。タスクBは行われませんでしたが、トップ選手の成績がわかります。


 ルールはこちらのホームページに載っています。

 ラジコン技術の電波実験社で「FAI Sporting Code 1997-2000」を発行しましたが、変わっていくルールの改定は行われていないようです。上記のサイトも同様です。