もっと高く! もっと遠く!


もっと高く! もっと遠く!

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 Erwin-XL Ultralightは高空にいたと思っていたが、次に目をやった時はパイロットのすぐ上で旋回していた。その少し後、どこにいるかと思えばサーマルに乗って更に高い空を飛んでいるのだった。「ヘン、おれだって高く飛ばしちゃうかんね」とスープラ-F5J、リミッター停止までフルスロットルで発航。
 下のログを見て頂きたい、最高到達高度551.9メートル、本気出せばこんなもんですぜ、へへ
 というか実は、この時は加須にしてはめずらしく「大型で非常に強いサーマル」が発生していたようで、スープラはただ飛んでいるだけでジワジワと上昇していったのです。550メートルから急に高度を下げているのは、かなり見えにくくなっていたので高度処理したからです。片手を45°上に向けたあたりを飛んでいましたが、どれくらい遠くを飛んでいたのでしょうか。なかなか気分のいいフライトでありました。
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 この日の一発目が上記のフライトだったので、次も2匹目のドジョウという気分で飛ばしてました。サーマルかなサーマルかなと風下に流されながら旋回しているうちに、ついにヒット! 更に流されながらも高度を上げていきます。また遠くて見えにくくなったので帰還を試みますが、機体が暴れて見えたり見えなくなったりして、こちらへ戻すことができない。それどころか高度を失っていくようです。円Aのあたりで私は(神さま、助けて)と冷静にビビッりました。その時、背後で神さま達が上機嫌で雑談しているのが聞こえました。1秒ほどプライドが邪魔しましたが、すぐに神の名を呼び助けを乞うたのです。
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神A 「一応見えてる? じゃ、スピードモードにして機首をこっちに向けて。
    そう、OK OK」
私  「うーん、見えない。こっち向くと見えない」
神A 「大丈夫、見えなくてもこっちに向かっているから。そのままそのまま」
私  「あ、見えにくいけど見えてきた、見えるようになった。
    なるほど、こうやって帰ってくるのか。
    こりゃ、スピードモードがまっすぐ飛ばないと困るな」
神B 「スピードモードは、こういう時のためにこそあるのです」

 スープラが無事帰ってきた時、神Aはこう言ったものです。
「ああスープラだったのか、じゃあ1kmくらい遠くだったな」


大げさだと思うでしょ? でも、神の言葉ですから。


円Aでの最も激しい降下は、3秒間で35メートルでした。



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